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潮来~鹿島神宮の旧参道 [街道風景]

潮来は水戸街道の府中宿(石岡市)から鹿島神宮へ続く、参拝道の宿場町でした。国道51号線が開通して取り残された旧道には、所々に歴史の面影を見ることができます。


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2011年6月12日。JR鹿島線の潮来駅で降りて、あやめ園へ行きました。今年は開花が遅れているらしく、まだ六分咲きだったせいか観光客は少なめでした。





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あやめ園を出て旧街道へ。西の枡形には老舗の漬物屋さんがありました。とても分かりやすい「のれん」ですね。





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長勝寺は文治元年(1185年)に源頼朝が開祖した古刹で、境内には松雄芭蕉が鹿島紀行で詠んだ句碑もあり、風情のあるお寺です。





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赤く色づく頃に見たかった楓。奥にある門をくぐると見事な苔庭の庭園がありました。





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長勝寺を出て旧道に戻り、鹿嶋方面へ歩いて行きます。1キロほど歩いていくと立派な長屋門がありました。出窓が付いていて武家屋敷の門みたいですね。





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その先には白壁の路地がありました。創業文化元年(1804年)の酒蔵、愛友です。





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酒蔵の隣の神社は、大震災で灯籠が崩れ落ちていました。なぜか倒壊したのは新しいものばかりで、古い二基の灯籠は無傷だったようです。





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看板や石碑がゴチャゴチャと並んでいますが、文化財の二十三夜尊堂です。文化年間(1810年頃)に、私塾の聖堂として建てられたもので、後に水戸藩の郷校となりました。学校だからかどうか分かりませんが、なぜか鳥居に蛍光灯、左の古ぼけた時計は1分の狂いもなく時を刻んでいました。





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道の脇に小さな丘がありました。一里塚かと思ったら古墳でした。





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あやめ園からのんびり歩いて2時間が経ちました。旧街道は一旦国道51号と合流し、500mほど歩くと再び生垣が続く旧道が復活しました。このまま歩いて鹿島神宮まで行こうかとも考えましたが、延方駅の先はまた交通量の多い国道を歩くことになるため、延方駅から1駅だけ電車に乗って鹿島神宮駅まで行きました。





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鹿島神宮駅から急な坂を上がり、参道に出ました。左の鳥居は龍神社です。





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鹿島神宮に着きました。





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楼門は寛永19年(1642年)、初代水戸藩主徳川頼房により建立されました。現在銅板葺きとなっている屋根は、元は檜皮葺きだったそうです。





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楼門に続く回廊と札所です。





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拝殿は徳川幕府二代将軍の秀忠が元和5年(1620年)に奉納したものです。大きな楼門に比べるとこじんまりとしていますが、とても厳かな雰囲気があります。





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本殿の先は、巨木が連なる神宮の森に続きます。





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森の中にある奥宮。この建物は慶長10年(1605年)に、徳川家康が本殿として奉納されたもので、現在の本殿が建立されたときにこの位置に移転し、奥宮となりました。この建物が本殿として使われたのはわずか15年ということになります。


この日の歩数計の数値です。
 歩数:20480歩
 距離:14.9km
 消費カロリー:590kcal


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