中山道木曽路(妻籠宿~馬籠宿)1 [街道風景]
2010年11月、秋の木曽路を歩きました。江戸時代の街道風情が残る、南木曽駅~妻籠宿~馬籠峠~馬籠宿の区間です。
名古屋までの交通費を節約するためにJRのフリーツアーで名古屋に一泊し、翌朝JR中央線の特急しなので南木曽駅へ到着しました。紅葉シーズンの木曽路、観光客が多いかと思ったら、車内はガラガラで下車したのは数人だけでした。あいにくの空模様で、雲が低く垂れ込めていました。午前11時過ぎ、駅前を出発しました。
旧中山道はハイキングコースとして整備されているようで、あちこちに案内板が設置されていました。神明神社の紅葉はまもなく見頃といったところ。
朝から降り続いている霧雨、午後から天候が回復する予報なのですがまだ止みません。
木曽川の支流にかかる戦沢橋を渡ると、雨に濡れた石畳が現れて旧街道らしい雰囲気になってきました。妻籠宿まではバスで行く人が多いのか、ここを歩く人の姿はありません。
見上げれば、絵になるモミジ。
途中で妻籠城址への分かれ道があるので寄ってみました。濡れ落ち葉でフカフカした竹林の山道を登ること十数分、妻籠城跡に着きました。
妻籠城は戦国時代以前の古城で、石垣などの遺構はありません。かつてここに城があったことを示す石碑と説明版がありました。
晴れていればいい眺めだったのでしょう。この日は雲が低い位置まで下がっていました。
妻籠城跡から再び旧中山道に戻り、石畳の切通しを下っていきます。いつの間にか雨が止み、薄日が差してきました。
妻籠城跡の寄り道を入れて、南木曽駅から1時間半ほどで妻籠宿へ到着しました。江戸時代の旅人もこの町並みを見てホッと一息ついたのでしょうか。
程よくお腹も空いたので、かつては旅籠だったような建物へ入って昼食をとりました。近くで養殖されている岩魚の塩焼きは美味しかったです。
実際に人が住み、毎年少しずつ改修を重ねて宿場の町並み保存しているそうです。
本陣や資料館などもあるのですが、山中の旧街道に街灯などなく、日が暮れないうちに馬籠峠を越えなければならないので、先を急ぎます。
妻籠宿を出ると道は少しずつ勾配を増し、やがて大妻籠の集落に入りました。
妻籠宿の賑わいとは対照的に、のどかな雰囲気の家並みです。
『中山道木曽路(妻籠宿~馬籠宿)2』へ続きます。
名古屋までの交通費を節約するためにJRのフリーツアーで名古屋に一泊し、翌朝JR中央線の特急しなので南木曽駅へ到着しました。紅葉シーズンの木曽路、観光客が多いかと思ったら、車内はガラガラで下車したのは数人だけでした。あいにくの空模様で、雲が低く垂れ込めていました。午前11時過ぎ、駅前を出発しました。
旧中山道はハイキングコースとして整備されているようで、あちこちに案内板が設置されていました。神明神社の紅葉はまもなく見頃といったところ。
朝から降り続いている霧雨、午後から天候が回復する予報なのですがまだ止みません。
木曽川の支流にかかる戦沢橋を渡ると、雨に濡れた石畳が現れて旧街道らしい雰囲気になってきました。妻籠宿まではバスで行く人が多いのか、ここを歩く人の姿はありません。
見上げれば、絵になるモミジ。
途中で妻籠城址への分かれ道があるので寄ってみました。濡れ落ち葉でフカフカした竹林の山道を登ること十数分、妻籠城跡に着きました。
妻籠城は戦国時代以前の古城で、石垣などの遺構はありません。かつてここに城があったことを示す石碑と説明版がありました。
晴れていればいい眺めだったのでしょう。この日は雲が低い位置まで下がっていました。
妻籠城跡から再び旧中山道に戻り、石畳の切通しを下っていきます。いつの間にか雨が止み、薄日が差してきました。
妻籠城跡の寄り道を入れて、南木曽駅から1時間半ほどで妻籠宿へ到着しました。江戸時代の旅人もこの町並みを見てホッと一息ついたのでしょうか。
程よくお腹も空いたので、かつては旅籠だったような建物へ入って昼食をとりました。近くで養殖されている岩魚の塩焼きは美味しかったです。
実際に人が住み、毎年少しずつ改修を重ねて宿場の町並み保存しているそうです。
本陣や資料館などもあるのですが、山中の旧街道に街灯などなく、日が暮れないうちに馬籠峠を越えなければならないので、先を急ぎます。
妻籠宿を出ると道は少しずつ勾配を増し、やがて大妻籠の集落に入りました。
妻籠宿の賑わいとは対照的に、のどかな雰囲気の家並みです。
『中山道木曽路(妻籠宿~馬籠宿)2』へ続きます。
中山道木曽路(妻籠宿~馬籠宿)2 [街道風景]
『中山道木曽路(妻籠宿~馬籠宿)1』の続きです。
何度か旧中山道の車道と交差します。車道は峠に向かって九十九折りのカーブが連続しています。江戸時代も平成の今も峠は難所です。
旧中山道も少しずつ険しくなり、やがて風格漂う石畳の道が現れました。
美しい杉林の中を進んで行きます。300年前、ここを籠や荷馬車を連ねた大名行列が通っていたと思うと、なんだか不思議な気分です。緩やかな坂道が延々と続くので次第に息が上がってきました。
妻籠宿を出発して1時間半、馬籠峠に着きました! これまでは長野県でしたが、ここから先は岐阜県です。
峠の広場にポツンと建っていた峠の茶屋で一休み。時計の針は午後3時を回り、急に風が冷たくなってきました。ここから車道を少し進み、再び旧中山道へ戻ります。
目に飛び込んできたのは鮮やかな紅葉。
小さな集落を通り過ぎます。
西日に照らされた道は、地形に逆らわずゆるやかな曲線を描きます。峠を境に、辺りは里山の風景になりました。
最後の杉林を抜けると馬籠の宿場町が近づいてきます。いつの間にか雲も消えて恵那山がよく見えました。
中山道の道標と道祖神。優しい光に包まれていました。
11月の日は短く、日没直前に馬籠宿へ到着しました。南木曽駅を出発してからおよそ5時間かかりましたが、周りの景色が変化に富んでいて飽きることなく、あっという間でした。
宿場に着いたら昔の旅人のように旅籠で休みたい・・・ということで、今回は馬籠茶屋に泊まりました。山菜料理と岩魚の塩焼きは絶品でした。
道が観光客で溢れる前の、朝の静かな宿場。
バスの出発時刻まで宿場町を一回りして、中津川駅へ。中央線で名古屋、新幹線で東京へ戻りました。
中山道はこの先、落合宿へと続きます。ちょっとだけ歩いて戻ってきましたが、のどかな里山の中を行く道もまた良さそうで・・・いつか歩いてみたい道です。
何度か旧中山道の車道と交差します。車道は峠に向かって九十九折りのカーブが連続しています。江戸時代も平成の今も峠は難所です。
旧中山道も少しずつ険しくなり、やがて風格漂う石畳の道が現れました。
美しい杉林の中を進んで行きます。300年前、ここを籠や荷馬車を連ねた大名行列が通っていたと思うと、なんだか不思議な気分です。緩やかな坂道が延々と続くので次第に息が上がってきました。
妻籠宿を出発して1時間半、馬籠峠に着きました! これまでは長野県でしたが、ここから先は岐阜県です。
峠の広場にポツンと建っていた峠の茶屋で一休み。時計の針は午後3時を回り、急に風が冷たくなってきました。ここから車道を少し進み、再び旧中山道へ戻ります。
目に飛び込んできたのは鮮やかな紅葉。
小さな集落を通り過ぎます。
西日に照らされた道は、地形に逆らわずゆるやかな曲線を描きます。峠を境に、辺りは里山の風景になりました。
最後の杉林を抜けると馬籠の宿場町が近づいてきます。いつの間にか雲も消えて恵那山がよく見えました。
中山道の道標と道祖神。優しい光に包まれていました。
11月の日は短く、日没直前に馬籠宿へ到着しました。南木曽駅を出発してからおよそ5時間かかりましたが、周りの景色が変化に富んでいて飽きることなく、あっという間でした。
宿場に着いたら昔の旅人のように旅籠で休みたい・・・ということで、今回は馬籠茶屋に泊まりました。山菜料理と岩魚の塩焼きは絶品でした。
道が観光客で溢れる前の、朝の静かな宿場。
バスの出発時刻まで宿場町を一回りして、中津川駅へ。中央線で名古屋、新幹線で東京へ戻りました。
中山道はこの先、落合宿へと続きます。ちょっとだけ歩いて戻ってきましたが、のどかな里山の中を行く道もまた良さそうで・・・いつか歩いてみたい道です。