例幣使街道（栃木宿～金崎宿）１

日光例幣使街道は、中山道の倉賀野宿と日光街道の今市宿を結ぶ、江戸時代の脇往還です。現代の高速道路で言えば北関東自動車道のようなルート。蔵造りの町並みが残る栃木宿から例幣使街道を北へ向かい、金崎宿を目指して歩きました。







旅の出発地、栃木駅に到着したのは午前９時でした。駅前の道をまっすぐ進めば蔵造りの街並みが続く通りに出ますが、できるだけ旧街道を辿ることにします。






駅前を出ていくつかの道標を頼りに進み、巴波川を渡って「蔵の街大通り」を歩いて行きます。






蔵の街大通りは、名前のとおり両側に古い蔵造りの商店をはじめ、数多くの歴史的建築物が建ち並んでいます。






時間が早かったため、多くの店が開店準備中だったのが残念でした。






市の中心部にこれだけ古い町並みが残っているところは珍しいと思います。






電線が無いうえ、地上の変圧器まで格子の枠で隠されていて、可能な限り古い町並みの雰囲気を壊さないような配慮がされていました。






街道の東側には寺院が点在しています。近龍寺は応永28年（1421年）に創建され、天正16年（1588年）にこの地に移転したそうです。






江戸時代後期に建てられた蔵を改装した「とちぎ蔵の街美術館」。建物自体が文化財です。






巴波川沿いにたくさんの蔵が建っていました。かつてはこの川を通る船の荷を扱っていたのかもしれません。現在は塚田歴史伝説館という博物館になっています。






栃木は例幣使街道の宿場町、巴波川の水運の拠点として江戸時代から明治にかけて大きく発展した町です。






栃木市役所近くを流れる水路です。左の建物は荷役所だったようです。きれいな水路には錦鯉が悠々と泳いでいました。






この建物は市役所の別館で、大正10年築の洋風建築の旧栃木町役場庁舎です。和風の伝統建築ばかりに目が行きますが、古い洋風建築も多いです。






水路の近くに小さな神社がありました。ぶらぶらしているうちに、駅を出てからもう２時間も経っていました。いつものとおり後半急ぎ足になりそうなので、先を急ぎます。






大通りの先で道幅が狭くなりました。やっぱり、古い町並みに電線は似合いませんね・・・






宿場の外れのあたりにも、古い建物を利用した記念館や小さな博物館などが点在していました。栃木宿を出て一路、金崎宿へ向かいます。

例幣使街道（栃木宿～金崎宿）２に続きます。

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